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中国で釣り!!中国釣熱大陸

中国でヘタな釣りを楽しむ僕の記録。 出会った魚、ルアーや釣具紹介、釣行記など

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挑戦!! 中国産ウォールアイ (結末編)



     下見に来た初日>       挑戦!! 中国産ウォールアイ (前編) へ行く>    
     早朝、やっと一匹釣った>   挑戦!! 中国産ウォールアイ (中編) へ行く>
     なんとかパターンをつかんだ> 挑戦!! 中国産ウォールアイ (後編) へ行く>

山東省のウォールアイ釣行2日目朝

正午には空港に行かなければならず
朝の9時までの3時間だけを釣行に当てることにしました

あまり時間もないので、昨日の夕方にみつけたパターン
エコギアパワーミノーのズル引きから開始
もうこれしかしないつもりです

ところが昨日から反転、まったくダメです
1度2度プルッという軽いアタリはあったものの反応薄し

釣れません
もう8時

声がするので気がつくと、釣りから帰ろうかという2人の釣り師がじっと見ています

「釣れた?」と、僕
「コイが2匹釣れたよ」
「さっきの赤いカメラみせて」

僕が景色撮りしたときに見ていたのでしょう
カメラをいじくりまわして、やがて返してくれました
「ルアーはなかなか釣れないでしょ、エサでもけっこう厳しいよ」
確かに

タバコをくれました
むせるほど強いやつを


ズル引きになにか石のようなものが当たり、はねたのが伝わります
その時、コココ!っというアタリが

よいしょっとアワセるとズズッと引きます
よっし、ウォールアイの引き!

ところが、今回は若干強い引きです
昨日のウォールアイにくらべるとだいぶ強め
うしろでおじさん達も立ち上がります

「おい、ウォールアイならくれよ」
「いいよ、でも写真とってね」

引くとはいえ、ブラックバス20センチ程度のファイト力
すぐに魚体が見えてきます
お、こいつはデカい、40センチはしっかり超えてる!やったぜ!!!!


ヨーロッパやアメリカのそれと比べたらミニサイズですが
ここではうれしいアベレージサイズ超えです
「大!大!」とおじさんたちも歓声

足元までよせて、スケートランディングする砂場はどこだ。。と考えた時、思い出します
(あ、カメラおじさんに渡しとかなきゃ・・)
おもむろに右ポケットからカメラを出します

その時、もうひとつの物体がポケットから滑り落ちるのに気がつきませんでした…

「ペケッ」

なんだ?と思って下を見ると
僕の相棒のiphone4です
画面を下に、岩の上に転がっています

「今の音…まずい!!」

すぐに拾い上げます
あわててひっくり返して見たその姿



ガーン!
割れてます
「わ、割れちゃった・・・」

ショックすぎて言葉もでず
あわてて動作確認すると、なんとかタッチには反応します
少し付いた水をふき取ります

「魚!」

おじさんの声で我に返ります
あーそうか、魚かけてたんだ!

あわてて足元の水中に目を向けると、そこにちゃんとウォールアイはいます
(よかった・・・バレてない)
リールに手をかけ、完全に忘れていたラインを巻き取りテンションをかけようと…

「スポッ」

ジグヘッドが空中に浮き上がります

え?魚はそこにいるよ、なぜフックは戻ってきた?
つまり外れてるってことか?
魚があまりにおとなしすぎて、フック外れてもじっとしてるって事?


まずい、一瞬でさとり、すぐさますくい上げのハンドランディングの体勢へ(笑)
おとなしいウォールアイもこれにはさすがに気がつき深場へ反転、

消えていきました


動転して逃がしてしまった40オーバーのウォールアイ
手には割れたiphone4、最悪の極みです
ボーッと立ちすくむ僕の耳には、
ケタケタと笑うおじさんの声しか聞こえてきませんでした



最後の一匹を逃し
結局釣果は2日間で4匹、初挑戦の釣果としてはかなり良いほうでしょう
でも、「サイズがでなかった・・無念」の一言です

そしてやらかしてしまった痛恨のバラシとiphoneの惨劇
今回はホントとんでもないオチが待っていたものです



え?また来たいかと聞かれたら?
もちろん、「絶対また来る!」と答えます

初挑戦の僕に釣れてくれたウォールアイと、
ひとなつっこくいろいろ教えてくれた山東省の釣り人たち
一年半僕を支えてくれた愛機iphone4
みんなに感謝の山東省威海の釣行でした



最後まで読んでいただいてありがとうございました

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挑戦!! 中国産ウォールアイ (後編)


                  挑戦!! 中国産ウォールアイ (前編) へ行く>    
                  挑戦!! 中国産ウォールアイ (中編) へ行く>


威海市内を観光しながらずっと今朝のウォールアイ釣りの事を考えていました

一匹釣れたとはいえバイトすら全然なかったのはどうか
午前中のバイブレーション中心のボトム直線引きには効果がないのか…

ネットで見たアメリカのウォールアイ、欧州のザンダーは
ミノーやバイブレーション、スプーンやスピナーに釣れているとありました
シーバス用ルアーで釣れたとか、バス用ルアーで代用できるとも
この山上湖であった地元アングラーは4人中3人がスプーン、他はミノー
(間違ってないはずだけどな…)


そんなこんなで16時、ふたたびこの山上湖に戻ってきました
水温24度で朝より3度ほど上昇、エサ釣り師もかなり増えています

今度は場所を少し換え、わりとオープンに開けた場所から入ります
目がかなりいいという事なので、ラインも1ランクダウン、0.6号のPEに1.5号のリーダーへ

朝と同じ方法で試すもノーバイト、リフト&フォールでもやっぱり反応なし
スプーンもやはりアタリなし
根がかりに大苦戦、すでに手持ちは8種しかルアーがありません

そういや、ベイトフィッシュもぜんぜん見かけないし、チェイスもみてない
彼らは何を食べているんだろう?
日没まであと1時間


そんな時、また根がかり
回り込んでもロッドをゆすっても外れません
またか…と思ってラインを切る体勢に入るとゆっくりと引いてこれます
よく見ると誰かが仕掛けた3mくらいの縦長の仕掛け網です

「こんなのまで下にあるのか…」

しぶしぶ少し水に入ってはずそうとすると、
後ろで大声がします
「不要移!」 (動かすな!)この仕掛け主らしい人がこちらへ走ってきます
彼いわく、魚も取れるが主にエビをこれで取っているとのこと
「ひょっとすると、ここのウォールアイは底のエビを食べてるのでは?」

手持ちルアーの残りから見て底エビを演出できそうなものは…
(これか、エコギアのワーム、グラスミノー)

こいつにラウンドジグヘッドを刺して、底ズル引き
着底させ、底を感じながら早めに巻いてきます
数投するも反応なしなので今度は超スローに、ときどきストップもいれてズル引きします

その一発目「プルプル」というアタリが
すかさずあわせると20センチちょっとのウォールアイです!
もう無抵抗すぎ
すぐに顔が出て、まるでルアー回収時のように水面をすべるように引いてこれました(笑)
「なんじゃこりゃ…」


有効パターンを見つけたり!と残り時間をずっとこれで投げます
ズル引きだけに2つほど根がかり損失しましたがワームなので損失も小さい
夜も釣れるとあったので日没後30分ほどもチャレンジ、アタリも急増
このあと2匹同程度のサイズを追加しました
これで今朝のとあわせて計4匹


「ここの正解はスローのズル引きだったのかー」

海外の情報や地元ルアーマンのパターンから
低層、ボトムのストレート系アクションを想定していたので遠回りしました
うーん、これだから釣りはおもしろい!


バスの最終が近い事に気がつき(実際は過ぎてました)あわてて釣り場を後に


今回は手持ちルアーがなかったのでエコギアパワーミノーを使いましたが、
カーリーテールやクローワームでも良いかもしれません
「ちゃんと釣れたけど、サイズが小さい、せめてもう少し大きいのが釣れたら…」
「明日の飛行機は午後、無理したら2時間くらいはやれるか」


いつまでたっても来ないバスを待ちながら(そりゃそうだ、最終出てますから)
予定してなかった最終日の数時間だけも釣りしてしまおうと考えたのでした



またまたすみません、次はラストです
最終日2時間の釣行で、僕は大失策をやらかしてしまいます
歓喜からの大転落、良い事のあとには悲劇がかならず待っているものです
ホント、ついてません


悲しい最終章となった挑戦!! 中国産ウォールアイ (結末編)へ行く>




釣れたウォールアイが小さいんじゃない、僕の顔がでかいんです!

挑戦!! 中国産ウォールアイ (中編)


                         >挑戦!! 中国産ウォールアイ (前編) へ行く


さあ、いよいよ夢に見た威海のウォールアイ(ザンダー)へのアタックです

夜明けは4時半、すでに4時には現地にいました
深い霧におおわれ、鳥の声しかしない
もうめメチャクチャ幻想的です

「俺のほかには誰もいない、この景色、独り占めだぜ」

と思っていたらエサ釣り師がチラホラ
あら?広東ならこの時間から出てくる釣り師はゼロなのに・・・
北方の釣り師はやるなぁ

水温は21.3度、活性的には悪くない温度のはずです

実は今回出張ついでのためほとんど荷物が持てず、15個程度しかルアーがありません
ロッドにいたってはお客さんが持ってきてくれた新購入のソルトルアーロッドのソルティーショットS806M…
ライトバスロッドで十分の釣りで、シーバス用はちょっとハイスペックすぎ

低層棲息魚のウォールアイに手持ちのルアーで有効そうなのは

・TDバイブ、レンジバイブ45ES、55ES偽マールアミーゴ50TN50などの小型バイブでの
 ボトムこすり引き

・スプーンでのヒラヒラ遊泳
・スピーナーのスロー引き
・ハードコアスピンのボトムトレース
・エコギアのボトム付近のミドスト


こんなところでしょうか

まずはいつもの切り込み隊長、レンジバイブ45ESで底引きから
数投後、


「ガコッ」


と根がかり

陸を回り込んではずします
気を取り直して、数投
またも「ガコッ」

「おかしいな下は砂地だけじゃなくて岩も出てるな」
ルアーをチェンジしながらボトムを狙うも、とにかくよく引っ掛かる
PEラインを通して感じるに、底にはかなりの岩があるようです
底に岩がゴロゴロしているところにトレブルフック搭載のバイブレーションをこすりつけたら
そりゃ引っ掛かります
たまらずフロントフックをダブルフックに交換したバイブレーションへ変更すると少し軽減


根がかりに大苦戦しながら3時間以上経過
すでにマズメタイムは終わっている…
この地点でスピナー、シリテン、ハードコアスピンなど4つを失っていました(泣)

見かけたエサ釣りのおっちゃんに釣果を聞くと、ブルブルと頭を横に振っている
「釣れねぇんだ、話しかけんじゃねぇ」のモード

9時には釣り場を出て威海の観光にいかなくてはなりません
残り時間は少ない
「朝はもう終わったかもしれないな…午後からにかけるか…」


そう思い始めたころ、ルアーを選ぶ手がシーバスルアーの刃金64SSに止まります
「どうせなら大きいのでガツガツ探るか」
こいつは数度、釣れない時の流れを変えてくれたラッキー・ルアーです
ここのウォールアイのアベレージサイズからするとちょっと大きめ


その数投目でした
「どよーん」という妙な感触
「へ?」

ゴミでも拾ったかというような感触
なんだ?と思いラインを見るとちょっと走ってます

「え?魚?」

抵抗なくあがってきたのは、少し黄がかったその魚、まさにウォールアイ!



手で測ると30センチちょいのここでのアベレージサイズ
でも本当に美しい魚体で、口にはキバっぽい歯も出てます
「よっしゃ!来たかいあった!」

ずっとあこがれていた魚に出会えてうれしいのですが…
それにしても無抵抗な魚です
15センチのブルーギルでももっと抵抗します

しかしなんで刃金64に…さんざんミニサイズのレンジバイブを投げ無反応だったのに
僕の刃金64SSにはなにかがツいているのかもしれません

淡水魚No1の美味という魚を味わいたくはありますが、リリースしました
その後やはりバイトもなく午前の部を終了
次は午後16時から再びここへ戻ってきます


とにかく一匹釣れた
その達成感を得て、市内観光へひとまず出発したのでした


午後の部の後編、苦労の末、僕はなんとか威海のウォールアイ有効パターンを発見することになります


すみません、後編へ続きます


挑戦!! 中国産ウォールアイ (後編)へ行く>




透き通るような魚体がきれいです






挑戦!! 中国産ウォールアイ (前編)



青島からバスに揺られること約4時間
到着した先は中国山東省威海市
港と海産物で有名な山東省の海の街です

今回のターゲットはなんと、「ウォールアイ」(英文名:walleye)です

日本には生息しないためなじみがないのですが、
実はこの魚、アメリカ中部ではブラックバス以上に人気のあるゲームフィッシュです
ヨーロッパでは「ザンダー」と呼ばれやはり人気があり、
外資メーカーのバークレイやプラドコにはこのウォールアイをターゲットとした
専用ルアーも出ているほど欧米ではポピュラーな魚です

スズキ目に属す淡水魚で、体長は4-50センチ、最大70センチほどにもなります
ブラックバスと同じく獰猛でルアーで釣れるのですが、
もうひとつの人気の秘密はその「味」です
淡水魚で最も美味な魚とされ、「キャッチ・アンド・イート」の釣人も多い事から
ヨーロッパでは1日あたりの持ち帰り制限匹数が決まっている所もあります
アジアには生息せず、ロシア西部、中国ウィグル地方西部に多少生息している程度です

ネットによると、今から15年ほど前に中国の水産研究所の指導の下
新橿ウイグル地区よりここ威海にウォールアイの実験移植がされ、威海の養殖地や湖に放流されました
それがやがていつもの中国流でほったらかしにされ(笑)ウォールアイは威海に自生するようになったようです

ところがここ数年の釣りブームで乱獲が進み、数は激減
追加放流も当然ないことから現在では釣りにくい魚へと変わってしまったようです


僕がこの魚の存在を知ったのは昨年
中国のサイトを見ているとき、ちょっと見たことのない魚の写真を見かけました
ぱっと見バラマンディのようですが体がグリーンぽくて目も鮮やか、あきらかに違います

いつも相談に乗っていただいている「スカッとしない~」の港さんにも聞いたところ
ご友人の方に見せていただいたようで、これは「ザンダー」ではないかと
その時は「また中国人が手に入れてきた画像をよくわからんと貼ったな」
と気にしなかったのですが、その後たまたま見ていたテレビの
山東省の海鮮料理を紹介する番組でコックの手にあったのがこの魚
「中国にもいるんだ!」とテレビに釘付けになりました
そこから調べたどり着いたのが今回の山東省威海です


威海市は夕方過ぎに到着
青島での仕事も終わり、威海は釣りと観光だけ、目的ポイントにできるだけ近い一泊80元の安宿へ宿泊
早速下見に出ました


冷房なしのバスを乗り継ぎ、
標識もない停留所(らしきところ)で降り、残りは徒歩で歩かなければなりません
2回ほど道を間違えてしまい農家の軒先に・・・
iphoneでのGPSだけを頼りに田舎道をテクテクと歩きます



やがて…見えてきました



予想に反し、かなり大きな湖です



水質もよさそうです
下地は砂ではないかという感じでサラッとしています


釣人発見
コイ、フナ狙いだそうです


ルアーマンも発見!


近づくと向こうから話し掛けてくれました
「釣れないね~」
「半日やって1匹くらいかな、先月は接岸が多かったので1-2匹いけたけど今はボウズが多いね」
「みんなはスプーン中心だね、あとはメタルバイブとかミノーとかソフト系」
「昔はここも釣り禁止だったんだ、そのころはこっそり入ってエサ釣でで50センチなんてのも釣れたよ
数年前に料金徴収という形で開放されてから激減して、今は20センチから30センチが中心かな
大きいのはほとんど中央の深場にいて、陸から釣れるのは接岸する小型だけだね」

エサ釣りの友人と来ていて、釣ったウォールアイの小型が1匹いるというので
「見ていくかい?」と誘われたのですが断りました
いることがわかっただけで十分、後は自分で釣って見るからいいよと(笑)


ネットで調べたり、聞き込みで得られたデータは以下のように数点

■ネットで前調べ
1、ウォールアイは名前のように目が良いためラインは細いものを使用
2、夜も捕食活動する
3、ボトム付近に張り付き、トップにはほとんど出てこない
4、キバのような歯があるが、バラマンディのようにラインを切ることはない
5、ファイトが弱く抵抗が少ない

■現地釣り場で聞き込み
6、スプーンが有効、ソフトスイムベイトもOK(安いから使ってるというのもあるが)
7、根掛りが多い(見る限り砂地でそうは見えないのだが…)
8、アベレージサイズは20~30センチ(小さいな…)
9、朝夕のマズメ以外はあまり食ってこない
10、よい場所は特になく、どこでも一応魚はいる
11、エサ釣りならドジョウを使用
12、春先がよく、普段深場に落ちてる魚も接岸するので釣りやすい
  (今はシーズンが過ぎたギリギリの時期)
13、料金は20元



情報収集完了
さぁ、明日はさっそく実釣です
中国でウォールアイ(ザンダー)をルアーで釣る!
この一年の中国釣り成果を試す時です!
釣れなかったらごめんなさい!

挑戦!! 中国産ウォールアイ (中編) へ行く>

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プロフィール
HN:
アンディ(大陸改め)
性別:
男性
自己紹介:
中国広東省深セン市在住(16年までは広州市)
かつては相当な釣りキチ少年でした。小、中学生時は学校を終えるといつも川へ行き、図画の授業はいつも魚の絵ばかり。高校大学はバスやヘラブナに。ところが中国に来てからは釣りとは疎遠になっていました。そんな自分が釣りを再開。それも中国で。

可能な限りおかっぱりで釣りをする事にこだわってます。いつも遊んでくれる魚たちに感謝しつつ、日本とは違う魚や環境、中国の釣道具に一喜一憂しながらも楽しんでいます。
好きな魚種はシーバス、アオリイカです
メールアドレス
tairiku55@■mail.com(■をgにおきかえてください)
≪近況≫
だいぶ涼しくなってきましたね、暑さは苦手なのでよい季節です
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